レイキヒーリング と エゴ
レイキ・ヒーリングでよくあるエゴの問題
レイキセミナーでアチューンメントを受けると、いよいよレイキヒーリングの実践が始まります。
21日間のセルフヒーリングを終えたら、いよいよ他者へのレイキヒーリングセッションです。
レイキ体験セッションや、レイキセミナーレベル1に最初にお越しになった時、 よく皆さまが驚かれることは、エゴを入れない、結果をコントロールしない、無心にレイキを中継するということです。
たとえば、整体、カイロや、鍼灸治療では、クライアントの方の状態を見て、適切な対処法を考え、施術していきます。
そして、その結果、痛みが和らいだか、しびれが軽減されたかなど効果測定的な観点から評価して、次の施術につなげていくでしょう。
レイキヒーリングでは、このようなことをしないのです。
痛みがある方にレイキヒーリングをする際は、「痛みが取れますように」という想念を持ってヒーリングを行ってはいけません。
それには幾つかの理由があります。
痛みを取り除いてあげるのは、良くないこと?
まず、その方がどれくらいレイキを受け取るかは、その方に任されている…ということが挙げられます。
レイキはその方に流れていきますが、どのくらいレイキを受け取り、どこまで癒されるかは、その方が決めることなのです。
また、痛みがなぜ在るのかということを考えてみると、そこには深い理由や原因があり、 痛みを取ってあげたらその方のためになるはず…と単純に考えて良い場合ばかりではないためです。
その方がその痛みを必要としているから起こっている場合がありますし、カルマのバランスや、魂の計画、人生の目的といった トランスパーソナルな理由で起こる場合もあります。
また、心理的な防衛としての痛みなども、可能性としてはあり得るでしょう。
こうしたさまざまなレベルの理由は、レイキヒーラーには計り知れない領域をも含み、 そこを配慮せずにレイキをしてしまうと、逆にレイキヒーラーのほうにカルマが発生してしまうことすらあるでしょう。
そこで、レイキヒーリングにおいては、高次元の調和波動であるレイキを無心に中継し、 結果についてはコントロールを手放すことが求められます。
頑張りや努力で進めるのではなく、むしろ引き算をしてエゴを手放し、 無色透明で高い意識波動を持たなればならないのです。
レイキ初心者の方が陥りやすいエゴの問題
さて、レイキヒーリングをはじめて、ご家族やご友人など身近な方々にレイキの他者ヒーリングをされるようになった方から、 よくいただくご質問があります。
家族や知人、友人、ご近所の方、職場の上司や同僚など、日常の人間関係の中には、不調和とストレスのもとになるつながりが 多数あるものです。
たとえば、嘘をついたり陰口を言ったり、否定的な言動とエネルギーで周囲の方から嫌われ 敬遠されている知人 Aさん(女性)がいると想像してみて下さい。
レイキヒーリングをなさる方は、エネルギーに敏感で繊細な方やエンパス(共感能力者)の方が少なくありません。
Aさんに対して、日頃から雰囲気、表情、発する気、波動エネルギーなどを敏感に感じ取られ、たとえ初対面であったとしても、 気になってしまうことがあるかもしれません。
ある時、このAさんから、不快な態度を取られ、Aさんがいなくなった後、気分が落ち込んだり腹立たしかったり、 不愉快で落ち着かない気分になってしまいました。
そんな時、よく行いがちなのは、低い波動でとげとげしいAさんを癒してあげたい、癒してあげなくては…と思い、 Aさんに遠隔レイキヒーリングをすることです。
Aさんのために良かれと思って、親切心やヒーリングマインドから、何とかしてあげようと思うのです。
勝手にレイキヒーリングをしてはいけない理由
これもまたたいへん重要なことなのですが、他者にヒーリングをする際は、その方の許可をいただく必要があります。
この場合、どこが良くないかと言いますと、一つは、Aさんから求められてもいないのに、 レイキヒーリングを勝手に行っていること、もう一つは、Aさんの波動が低いと決めつけて、 それを上げて癒してあげる必要があると考え、実行しているところです。
その奥には、自分が不快な気分にさせられ、その原因は Aさんにあるのだ…という断定があります。
つまり、自分のために、Aさんにレイキヒーリングをするわけであり、本当はAさんのためではないことになります。
これがエゴです。
難しいことですが、何のためにレイキを使おうとしているのかをよく見極めなくてはなりません。
では、どうしたらよいでしょうか?
Aさんがご自分の波動をどうするかは、Aさんに任せましょう。
極端なことだと思われるかもしれないのですが、Aさんには、低い波動の状態に、好きなだけ留まる権利があります。 その自由意思と選択を、レイキヒーラーが侵害してはならないのです。
今、行うことができる最善のことは、Aさんの言動によって、不愉快さで波動が落ち、イライラや落胆のある自分を癒すことです。
自分の心身のコンディション、気分や感情の責任は、自分にあります。他者や出来事のせいに出来るわけではないのです。
自分に対して丁寧にレイキヒーリングを行い、自分を癒してあげましょう。
すぐにAさんを受け入れたり、許したりできなくても、かまいません。
レイキヒーリングには、過去や未来を癒すヒーリングがあり、レイキセミナーのレベル2で学べます。
ゆっくりと時間をかけて、過去へのレイキのセルフヒーリングを実践していくうちに、 Aさんとの人間関係にまつわるわだかまりや否定的な感情が、少しずつ自然に癒されていくでしょう。
自分を変えることは出来ても、他者を変えることは出来ません。
レイキの世界は、かくも深遠で、スビリチュアルな真実を含み、トランスパーソナルな世界観に基づくものであることを 多くの方々に知っていただけたらと思います。
単なる手当てヒーリングではない、レイキの世界
レイキの究極のゴールは、「安心立命の境地」(臼井先生の言葉)です。
何があっても動じず、穏やかに安らいで、揺るぎなく 真我 (ハイアーセルフ) としての自己であること、
自分を癒し、浄化し、人格と霊格を磨くことです。
まずは自分を癒し、高め、進化していきましょう。
レイキヒーラーの一人ひとりがこの境地を目指していったら、周囲の環境や人間関係にも、良い波動が広がっていきます。
レイキヒーラーやレイキマスター、レイキの実践者の方は、日本国内ばかりではなく、海外にも、日本以上にたくさんおられます。
レイキの実践によって、やがて世界がより高い波動に満たされ、安全で平和で調和のとれた、素晴らしい場所になっていくことでしょう。
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