なぜホリスティックな癒しが必要なの? マインド・潜在意識・オーラを癒す理由と意味

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なぜホリスティックな癒しが必要なの?

ホリスティックな癒しのセッションは、ホリスティックで多次元的な人間観に立ち、その方に何が起こっているのかを全体として理解し、マインド、潜在意識、エネルギフィールド(オーラ)のそれぞれのレベルから癒します。

なぜホリスティックなアプローチが必要なのかについて、 これまでの経験をもとに考えたことをお伝えします。

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耳に優しい言葉というだけでなく…

皆さまの癒しのサポートをライフワークとして、 個人セッション、セミナー、スクールなどを続けてまいりました。 その経験の中で、ホリスティックな癒しは、耳ざわりの良い言葉だけではない、 そうであってはならないと、あらためて考えるようになっています。

「心身不可分」や「ホリスティック」は、聞いたことがないという方がいないほど、 良く知られている言葉だと思いますが、本当の意味でホリスティックに癒された体験を持つ方が、 どのくらいおられるでしょうか?

たとえばカウンセリングと身体の調整を組み合わせたり、 身体へのトリートメントとレメディを組み合わせたり、 心理療法とフラワーエッセンスを組み合わせたりするセッションは、 ホリスティックを目指す姿勢から生み出されたものとして、意義深いものですが、 現代は、いっそう多面的、多層的な人間観が求められているように感じます。

人間という存在が、身体的・物理的な領域、心や感情、マインド・精神、 見えないエネルギー領域など、多次元に渡る壮大なものであると捉えるならば、 不調やお悩みに対するアプローチそのものが、自ずと変わっていくに違いありません。

「ホリスティックな癒し」から浮かぶイメージは…?

ホリスティックと言うと、何となく大がかりなセッション、長期間に渡って続いていくセッションと 感じらることが多いかもしれません。

ところが実際には、ホリスティックな癒しは、一時間、数分、それどころか一瞬…というくらい わずかな時間で起こることがありますし、また数年を要することもあるのです。

一瞬の癒しについては、私は過去に体験したことがあります。

20代の始めの頃、当時はほとんど理解していませんでしたが、 オーラフィールドにエネルギー的な問題が起こっていて、 ある機会に、一瞬でそれが解放されるのを感じたことがありました。

奇跡のようで、本当に驚きました。

ホリスティックな癒しが起こるためには、必要なことがあります。

タイミング、意図、気付き、解放、変容などです。

今、振り返ってみると、その癒された瞬間には、驚くべきことに、 必要な条件や要素が全てそろっていて、それでこのような結果となったのだと思います。

ホリスティックな癒しと解放、変容は、人間存在のあらゆる領域に 多次元的、多面的に関わっている本質的で持続する癒しであると言ってもよいでしょう。

             > 病気や不調はなぜ起こるの?

ホリスティックな癒しが起こるには、何が必要?

癒しが起こる側(クライアントの方)の立場からは、 その方の意図、ご自分を癒すという明確な意図は、不可欠です。

ご自分に癒しが起こることへの許可・承認や、タイミングということもありますが、 最初にして最重要なのは、やはり意図です。

癒しをサポートさせていただくセラピスト・ヒーラーの立場からは、 何が起こっているのかを、先入観なく見極めて、
マインドには何かあるのか?
潜在意識で何が起こっているのか?
エネルギフィールド(オーラ)はどうなのか?

…と、その方の全体性を見渡す視点と洞察が不可欠となります。

セラピー・ヒーリングには、多種多様なものがありますが、 それらが生み出され、開発されたバックグラウンドや世界観はさまざま。

そして守備範囲(扱う問題や不調、得意とするアプローチ)も、現状では、 得意なところとそうでないところがはっきりとしています。

たとえば、多くの心理療法のように、 主としてマインド(のみ)に働きかけるタイプのセラピーでは、 たとえ経験を積んでいるその道の優れた専門家であっても、 ホリスティックな癒しにはつながらないかもしれません。

心の不調ならば、心理カウンセリング・心理療法アプローチでOK、 それで問題はないと考えるのが一般的な考え方ですが、 実際には、それだけでは不十分なことが少なくありません。

原因となっている要素、その問題に関わっている領域は、ひとつだけではなく…

たとえば、鬱々として元気が出ない、やる気が起こらない状態が続いている Aさんを例に考えてみましょう。

Aさんは、転職した職場の上司との関係がストレスとなり、 不適応を起こしたのだろうと考えています。

新しい環境や人間関係に、違和感とストレスがあり、体調を崩し、仕事だけではなく、 家庭生活やご近所付き合い、学生の頃から続けてきた習い事などにも不調和が生じていました。

身体面では不眠、食欲不振、だるさ、疲労感、全体的な不調、
そして悲しみ、自責、罪悪感、生きていなくてもよいという気持ちがありました。

Aさんが癒したいと望んでいる問題の引き金となったのは、 たしかに転職した職場への不適応というところかもしれないのですが、 これまでのことについて、ゆっくりとお話をお聴きしていくうちに、 ほかにもさまざまな問題や不調が背景にあることが分かってきました。

幼少期の親との関係や、ご自分に対する低い評価、悲観的な世界観、 親から受け継いだ信念、ノーと言えずに我慢し過ぎてしまう傾向、 長年に渡って蓄積された怒りと恨み、そして、上司からの言葉と破壊的なエネルギーなど。

さらにはまだ癒されていないトラウマ、カルマ的なエネルギー、 家族から送り込まれている否定的なエネルギー、Aさんのものではない憑依的なエネルギーなど。

上司に上手く対応し職場に適応するためのノウハウや性格分析、不眠や悲しみの解放だけでは、 持続する変化にはつながりません。ここに挙げられた多次元的な不調和や有害なエネルギー、 不要なエネルギーは、相互に関連し合っています。その全体を視野に入れながら、 Aさんにとって余計なストレスを生み出さず、効果の高いアプローチを的確に選択し、 ホリスティックな変容を目指していくことが求められるでしょう。

体、心、潜在意識、オーラはつながり合い影響を与え合っている…

心の不調がある時、それに伴って身体的な問題が起こっていたり、 心の不調によって自己価値が低下し、そこから別の問題が起こっていたり、 それが引き金となって、胎児期や過去のトラウマが浮上してきたり、 エネルギーレベルで有害な付着物を集めていたりすることがあります。

さらにトランスパーソナルセラピーにおいては、 現在、その方に起こっていることは、ほぼ例外なく、 この人生の過去 (あるいは前世・過去生)で体験したこととつながっており、 全てのおおもととなっているその起源に遡って、時に魂のレベルから探求し、 根本的に癒されるのを待っていると考えます。

心の問題は心理療法、体の問題はボディワーク…と 単純に割り切れるものではなく、 心、体、マインド、潜在意識、エネルギーレベルの 全体を視野に入れて見ないことには、 今、本当は何が起こっているのかが解明されず、 癒すことが困難となるのです。

このことは、人間のホリスティックな在り方、多次元的な本質を思えば、 ごく自然なことと言えるでしょう。

潜在意識のみに働きかけたり、 身体のみ、エネルギーのみに働きかけたりする場合も同様です。
派生する問題が他のレベルに及んでいたり、 実はそこではない領域に端を発していたりすることが多々あります。

ホリスティックは自然な成り行きに任せればよい…?

人間はホリスティックな存在であり、自己治癒力が具わっていますので、 そこから考えて、たとえホリスティックなアプローチをとらなくても、 自然に全体が癒されていくものだ…という意見があります。

たとえばボディワークの場合、体を入り口として身体レベルに働きかけますが、 それを受けたクライアントの方の中で、癒しの作用が始まり、自然な流れで心や精神にも広がり、 ホリスティックに拡大していく…ということはあるでしょう。

けれども、クライアントの方の立場から見ると、 成り行きを信じる、委ねるということは、たやすいことではありません。

自然治癒力が具わっているとはいえ、それが何らかの理由で弱まっていたり、 さまざまなブロックによって阻害されていたりすることがありますし、 外部からの干渉やエネルギー的な妨害を受けていることもあります。

プロのセラピスト・ヒーラーであるならば、神頼みのように成り行き任せにして 良いものではないと思います。

専門性ということを、少し考えてみる必要があるようです。

心理の専門家は、セッション後の心の状態を見て、問題は無くなったと思うかもしれませんが、 ボディワークの専門家は、別の意見を持つ可能性があります。

おもにエネルギーを扱うヒーラーは、潜在意識や心に目が届かないことがあるでしょう。

私は、癒しのサポートの仕事をスタートさせる以前に、 ボディワーク、エネルギーヒーリング、心理療法を含め、 ありとあらゆるセラピー・ヒーリング手法に興味を持ち、機会をとらえて学んできました。

そして、最初はエネルギーヒーリングを中心に使う時期があり、 次に潜在意識にアクセスして癒す催眠療法系のセラピーを メインに使うようになっていきました。

セッションケースを積み、いろいろな経験をする中で、気付くことがありました。

感情にフタをして感情を見たくないクライアントの方は、感情に触れずに済むヒーリングを選択し、 身体感覚と離れてしまっている方は、マインドを使う心理療法を望むことが多いのです。

いずれかをご希望になるクライアントの方は、 むしろそれ以外の領域に注目する必要があるとわかりました。

むしろ、多くの場合、ご本人が視野に入れていない部分や、 回避傾向のある部分にこそ、問題の核心があり、新たな問題が派生していることが多いのです。

異なる領域に残っている問題  見落とされてしまった問題 

ヒプノセラピーを例に挙げて考えてみましょう。

潜在意識レベルにアクセスして癒すヒプノセラピーは、 これまで長年に渡って、メインとして用いてきた癒しのツールの一つです。

ご本人も気付いていなかった本当の気持ちに触れて、感情を深く味わうことができ、 心が癒され、不要な思いを手放すことにかけては、素晴らしい癒しのツールであると信頼を置いています。

そんなヒプノセラピーの個人セッションでは、まず事前カウンセリングをして、 その方の問題に応じて目標を設定します。そして、その目標を達成できるようにセラピーの内容を組み立て、 進めていきます。

たとえばインナーチャイルドを癒し、インナーペアレントと対話する…
子どもの頃に戻り、辛かった出来事を再体験して、その辛さを癒す…
サブパーソナリティと意見を交換し、お互いの理解を深め、可能ならば統合を促す…など。

ヒプノセラピーで行えることが全て上手く進み、当初の目標を達成できたとしても、 セッションの終盤で、エネルギーフィールド(オーラ)に不穏なエネルギーが見え隠れしていたり、 お悩みの残留エネルギーが付着していたりすることがあるのです。
そのような時は、セッションを終えたあともすっきりしない気持ちになります。

クライアントの方は、気付かれていません。

ヒプノセラピーによってもたらされた解放と癒しのほうを感じておられるためでしょう。

その方が、「ヒプノセラピーをしたい」とご希望ならば、
「エネルギー的な問題があります」とか、「このあとヒーリングをしたほうが良いです」とは言いにくいものですし、 またお伝えしても、まるで営業をしているかのように受け取られかねません。

日の光が差し込む森の小道の画像

ホリスティックなアプローチでは、多層に渡るレベルを視野に入れ、 全体性を持つ多次元的な存在として、人間をとらえます。

その全体性が失われていることで、不調和が生まれ、 場合によっては、そこから生じたさらなる不調和が、別の次元で不調や問題を引き起こし、 連鎖していくことがあるのです。

セラピー・ヒーリングを先に選んでおく必要がある…?

代替療法においては、数あるセラピー・ヒーリングのうち、 どんなセッションを選ぶのか、その方が事前に情報を集めて検討され、 一つを選んだうえで予約されるという現状があります。

その際に、「心理療法が良い」とその方が判断されたとしたら、 エネルギーレベルで何が起こっているのか、おそらくわからないままになってしまうでしょう。

「潜在意識に何かありそうだから、ヒプノセラピーにしてみよう」とその方が選択されたとしたら、 潜在意識には目が届きますが、それ以外のレベルには光が当たらないかもしれません。

よくあるケースとしては、本当はご自分の心の深層を探求して、 セラピーなりヒーリングなりをされると良い時に、 マインド先行で、セミナー・スクールを選んでしまうことです。

癒しについての知識や情報をたくさんインプットしても、残念ながら、 その方が抱えている不調和がバランスを取り戻し、癒される可能性は低いでしょう。

もう一度、ホリスティックな人間観に立ち戻って…

セミナー・スクールを受講していただくこと、もちろんそれは決して無駄にはなりませんが、 癒しと変容ということを考えると、それだけでは不十分です。

心理だけ、潜在意識だけに特化されたセラピー・ヒーリング1つを選択することについても同様です。

ホリスティックな癒しを目指すのであれば、より総合的なアプローチが必要となるのです。

緑の葉のアイコン忘れ去られ、意識の外へ追いやられていることにも、勇気を持って光を当ててみること

緑の葉のアイコン今、何が起こっているのだろうかという、その方にとっての真実を見つけ出すこと

      …セッションでは、それに取り組んでいかなくてはなりません。

心身の不調や厄介なお悩みがある時に、 心、体、深層心理などのうち、どこがおかしくなっているのかと思案し、分析し、 どのセラピー・ヒーリングが良いのかと絞り込む以前に、全体性という視点に立ってみましょう。

インターネット上には夥しい数量の情報が存在しています。検索して集めた情報と照らし合わせ、(ドクターが診断をつけるように)悩みや不調に当てはまりそうな名前(ラベル)を見つけ出し、与える行動は、ごく一般的に行われています。

名前が与えられると少し安心できる…ということはありますが、ことはそれほど単純ではありません。
"私"という人間の多次元的な小宇宙の中で、何が起こっているのだろうかと、 探求する姿勢を持たれることをお勧め致します。

緑の光があふれる風景の画像

ホリスティックな探求のセッションで、セラピスト・ヒーラーとご一緒に探求を始める場合、 その入り口は、ホリスティックなカウンセリングとなるでしょう。

セッションルームでは、日常を離れ、いったん立ち止まってみましょう。
頭の中に入っている知識や情報からも少し距離を置いて、センタリングしてご自分を振り返り、身体感覚と心、感情、マインド、直観と共に、 今、ご自分に起こっていることについて、言葉で表現してみるということです。

セラピスト・ヒーラーは、それをお聴きしながら、潜在意識やエネルギーのレベルからも情報を受け取っていきます

ホリスティックカウンセリングでは、その方の全体性、多次元性と対話をしていきます。

今、全体的に見て、どのようなことが起こっていて、 どのような不調和があり、どんなアプローチが取れるかをご一緒に考えます。

そのあと、どのようなセラピー・ヒーリングが良いかについて、ご相談しながら選びます。

最初にあってよいことは、
不調や問題に名前を与え、カテゴライズすることや、 (ある一つのセラピー・ヒーリングを受けるという前提で) 「何をするか?」を選択することではありません。

その方の現在に、全体としては何が起こっているのかについて、 光を当てて意識を向け、認め、受け入れ、共感し、理解することなのです。

ホリスティックセラピーは、このような発想から始まったものです。

先に書いたように、癒しにはその方の意図が不可欠ですので、 不本意な選択や、違和感のあるセラピー・ヒーリングを使うのでは意味がありません。

たとえば、バイタルヒーリングと多次元セラピーをお勧めしたとしても、違和感を覚え、 どうしてもそれを受け入れられない…ということはあるでしょう。

「エネルギーは見えないししっくりこない」「体験したことがないので信用できない」 「催眠に入るのは気が進まない」といったお気持ちがあるのならば、 選択していただかなくても良いのです。

ホリスティックセラピスト・ホリスティックヒーラーとしては、 今、起こっている不調や問題に対して、最適な方法や必要となる手法を幾つかご紹介し、説明します。 そしてご質問があればお答え致します。

ホリスティックセラピーで、何を選択されるかは、その方の自由に委ねられています。

緑の葉のアイコンどうなりたいの? (望む未来・なりたい自分・目標・ゴール)

緑の葉のアイコン何を選ぶの? (セラピー・ヒーリングなど癒しの手法の選択)

緑の葉のアイコンどのように進めるの? (癒しの方法)

緑の葉のアイコンいつするの? (タイミング)

緑の葉のアイコンどのように進めるの? (ペースと回数)

…ということについて、セラピスト・ヒーラーが決めてしまうことはありません。その方の主権はその方にあり、その方の自由意思は尊重されるという考え方に基づいて進めております。

ホリスティックセラピーの背景につきましては、次のページも併せてご覧いただければと思います。

             > ホリスティックセラピーの背景と成り立ちはこちら


ホリスティックという言葉の元々の意味は?

ここからは、そもそもホリスティックとはどんな意味の言葉なのか?  ホリスティック医療、ホリスティックな代替医療について考えてみましょう。

インターネットでホリスティックを検索してみると、医学、看護学、セラピー・ヒーリング、ボディワークなどの代替医療ばかりではなく、教育、美容、住宅建築、栄養学、観光業、マーケティング、ファイナンシャルプランナーなど、実に多彩な分野・業界において、「ホリスティック○○○」という名称や概念が使われています。「ホリスティック」がこれほど価値あるもの、意義深いものとして認識され、広がりを持っていることに、刺激を受けると同時に頼もしさを覚えます。

holos とは、古代ギリシャ語。
全部の 全体の 完全な …という意味があります。
holisticは、この holos が語源となって生まれた言葉です。

holosから派生した言葉としては、次のようなものがあります。
whole … 全体の      health … 健康     wholesome … 健康によい

また、  heal … 癒す     holy … 神聖な という言葉もあります。

現代に目を転じてみると、20世紀中ごろ、アメリカを中心に生まれたホリスティック医療の考え方は、健康に対する考え方と人間観が大きくシフトした画期的な出来事と言えるでしょう。

西洋医学には、症状が出た時に、それを薬で抑える対症療法が確立され、使われてきましたが、それは時として人間本来の生命活動を阻害してしまうことがあります。人間を、全体として(ホリスティックに)とらえてみると、問題を起こしている部位の症状を抑えるだけでは、根本的な解決にはならないという考え方があります。そうした考え方に基づいて、人間の全体性を視野に入れ、西洋医学に東洋医学、インド医学、伝統医学、心理療法、自然療法、食事療法、運動療法などを取り入れ、その人の心の在り方や社会生活なども含めて扱うのがホリスティック医療です。

ホリスティックな代替医療

生きている人や動植物に具わっている生命力や自己治癒力を抜きにして、病を癒すというのは考えにくいことです。代替療法の世界では、医療と併用していただく形で、体、心、精神、魂にはたらきかけるホリスティックなアプローチがさまざまな分野で採られています。整体、マッサージ、アロマセラピー、キネシオロジー、ホメオパシー、フラワーエッセンスなどを体験された方は、数多くいらっしゃることでしょう。

今、私たちが、当然のこととして考えている「その人の自己治癒力がその人を癒す」ということや、「癒すのはその人自身でありセラピスト・ヒーラーはそれをサポートするのだ」という姿勢が、その根底に根付いています。

W.H.O(世界保健機構)による定義では、「健康」とは、「病気ではない状態」を指すのではなく、身体的、精神的、社会的、霊的(スピリチュアル)に完全でダイナミックな状態であるとされています。これはまさにホリスティックな人間観が反映されたものであると言えます。

定義のうち、スピリチュアルという言葉は、自然な表現であると同時に、誤解を受けやすい部分かもしれません。
なぜならば、霊・スピリットは目には見えず、祈りや儀式など霊的にはたらきかけることが癒しにつながることは、体験的にはあるとしても、非科学的とされ、公には共有しにくいことだからです。代替療法には、エネルギーヒーリングというジャンルのセッションがありますが、癒しのエネルギーも目には見えませんので、一歩間違えると、特殊な宗教や迷信、怪しいビジネスと同一視されかねません。

人間が、心身のみならず、生命エネルギーと霊的な側面をも併せ持つ存在であると捉えるならば、ホリスティックな癒しの中で、エネルギーヒーリングは、重要な役割を担う要素であると考えることが出来るでしょう。エネルギー的な癒しのワークと霊的なワークが、ヒーリングという形で、これからもっと大勢の人々に受け入れられ、活用されることを願っています。

アスクレピオスの癒しについて  エピダウロス神殿で行われていたこと

オリンポスの神々と共に生きたギリシアの人々は、身体的・精神的な健康と、人としての資質・能力の全てを、最大限伸ばし開花させる理想的な人間観を持って生きていたと言われます。

エピダウロス神殿で行われていた治療と癒しは、ホリスティックという観点から、たいへん興味深く感じられるものです。

エピダウロス神殿は、ギリシアで最も保存状態の良い遺跡の一つ、その広大な敷地には、競技場、大劇場、音楽堂、図書館、大浴場、宿泊施設などの立派な設備がありました。病や不調で苦しむたくさんの人々が、全国各地からやってきて、数日間から数週間、滞在し、治療を受け、英気を養っていました。

その癒しはたいへんユニークなものです。神殿を訪れた最初の晩、病気の人が、ある決められた方法で眠りに入ると、その夢に医神アスクレピオスが現れて、治療と処方を行い、その翌日からは、神殿のスタッフがそれを引き継ぎました。

どのような病気が癒されたかと言うと、悪性潰瘍、痣、胆石、頭痛、不妊、耳の障害、盲目など多岐に渡ります。記録によれば、その治療には、現代では考えられない奇抜なやり方も含まれていたようですが、驚くばかりにパワフルな効果があり、癒され、全快した人々から、癒されたことへのお礼として、夥しい数の品々が奉納されたそうです。

神殿を含む複数の施設の総合体であるその環境は、例えるならばスパリゾートのようであり、そこに滞在することは、非日常を体験できる最高のリトリートとなっていたはずです。病や不調の部位にはたらきかけるだけでなく、スポーツを観戦したり、読書をしたり、音楽を聴いたり…ということも推奨されていたそうで、病気を患う人の心をほぐし、ストレスを解消してリフレッシュさせ、生活全体を見なおす機会を提供する、まさにホリスティックな癒しであったと言えます。

アスクレピオスは、アポロンの子どもであり、彼による治療と癒しは神話的な世界の伝説のようですが、 夢やトランス(変性意識)、潜在意識、深層心理といった多次元的な領域に対する霊的(スピリチュアル)なアプローチを含んでいる点に注目して見ると、代替療法とスピリチュアルケアに携わる立場として興味をかき立てられます。

過去の人類の歴史の中には、病気を天罰であるとみなして迷信的に忌み嫌っていた時代・文化もあったようですが、治療法が研究され、新薬が開発され、病気と宗教が切り離されている現代であっても、病に対する否定的な見方の名残りは消えていないようです。
「この痛みを何とかして取り除きたい」「この頭痛さえ無かったら…」と、人間の本体と分離して悪者のように扱い、呪い、恨めしく感じてしまうのです。

病気と健康、ノーマルな部位と病んでいる部位…のような二元的な見方は、癒しや回復とは対極にあり、不調和を増幅させてしまうことに、私たちは気付き始めています。

病気イコール「あってはならないもの」、凶事や不運という捉え方をしないで、全体性を持つ人間のどこかに、何かの不調和が生じていることを教えてくれるサインだと考えてみることが出来ます。その不調和に気付くことで、私たちは、本来の調和と健やかさを取り戻し、それ以前よりもいっそうクオリティの高い心・体・魂のコンディションを実現していくきっかけとすることが出来るでしょう。

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