その方の世界観によって異なる問題の原因と癒し

このところ、児童虐待の事件が多くなっており、

心が痛みます。

子どもは、お父さん、お母さんのことが大好きです。

また、親御さんも、自分の子どもに対して、

愛が全く無いわけではなく、

それだけに、本当にやりきれない気持ちになります。

子どもを虐待してしまう原因は、どこにあるのでしょうか?

それはもちろん、親の問題ということになるのですが、

自分も親から虐待を受けた体験があったり、

生活上のストレスのはけ口が子どもに向けられていたり、

親の中に在る根深いコンプレックスや劣等感、低い自己価値などが

そうした暴力的な振舞いに走らせたりすることがあります。

その中でも、親からの日常的な暴力を受けた体験と、

劣等感や自己卑下、自己否定的な傾向などは、

幼少期から、長期に渡って続いていることが多いため、

ご本人も相対化が出来ず、仕事や人間関係、パートナーシップなど

人生全般に暗い影を投げかけてしまうことが少なくありません。

本当に悲惨で痛ましいことです。

その方が何とかしたい、自分を見つめて癒したいと思われているならば、

まずはカウンセリングで、じっくりとお話をお聴きすることが出来ます。

お話をお聴きしながら、その方がこれまでの人生をゆっくりと振り返り、

辛かった体験や傷付いた心に気付き、受け入れることが出来るように、

お手伝いをさせていただけます。

数ある心理療法やヒーリングなどの中から、その方がストレスや違和感なく

受けていただけるものを選択して、体験もしていただけるでしょう。

さて、心理療法やカウンセリングをする立場からは、

親御さんの中にあって、虐待へと向かわせてしまう要因は、

心理的、あるいは深層心理的な要素であると考えられるものです。

劣等感や自己否定なども、そこに含まれます。

しかしながら、それとは異なるレベルから、

虐待の問題をとらえることもまた可能です。

たとえば、トランスパーソナルな視点から見ますと、

その方のパーソナリティ特性やストレス耐性、

思考パターンや行動の傾向といった要素を越えたところに、

問題の核心が見出せる場合があるのです。

私が用いている癒しのツールの一つ、多次元セラピーは、

多次元トランスパーソナル退行療法ですが、

その方に属していない何らかの投影されたエネルギー体が、

その方に否定的な影響を与えていることに着目し、

それを憑依と定義しています。

言葉としては、怪しく大げさに見えるかもしれないのですが、

具体的には、自分を虐待し続けて、今は年老いて無くなった

父親のエネルギー体が、その方に投影されて、

その方が我が子を虐待する方向に作用していることがあります。

この場合は、幼少期に虐待を受けた記憶と

そこから阻害された自己肯定感が問題となり、

心理的な要因とあまり区別がつきにくくなりますが、

それが、実は亡き父親ではなく、

一度も会ったことのない暴力的な人物からの投影であったとしたら、

どうでしょうか?

個人の成育歴やトラウマ体験などからは推し量ることのかなわない

トランスパーソナルな要因ということになるでしょう。

何らかの理由によってたまたまその家にいた

暴力的な人物のエネルギーが投影されて、

暴力的な衝動を引き起こしていたという解釈ができるかもしれません。

さらに、いわゆる前世・過去世に体験した出来事から

カルマ的な要因が生まれ、それが現在に持ち越されているという考え方も

成り立ちます。

わかりやすい例を挙げると、いわゆる前世・過去世において、

我が子を虐待して死なせてしまった親が、今生では、

その恨みを持つ親の子どもとなって生まれ、

暴力を受ける被害者となり、

親子の立場が逆転しているような場合です。

虐待が起こっている時、何が本当の原因なのか、

それは、クライアントの方=当事者の方の

意識の世界、世界観によって異なります。

「本当の」というのは、

たった一つの正しい真実があるわけではなく、

その方にとっての主観的な原因ということです。

これをお読みくださっている方の中には、憑依やカルマなんて

荒唐無稽、非科学的だと感じられる方があるかもしれませんが、

人の心の世界は、本来、論理や科学では割り切れないものです。

その方の心やエネルギーフィールド(オーラ)の中から、

虐待の原動力となるエネルギーや衝動が解放されて無くなり、

心が穏やかになって、辛抱強く愛を持って我が子と向かい合えるようになれば、

それ以上のことはないと思います。

セラピーもヒーリングもカウンセリングも、

目標をそこに定めて進めていくものです。

世の中には、セラピストやヒーラー、カウンセラーが驚くような

世界観や人間観をお持ちの方々が、たくさんいらっしゃいます。

その方にとって大切な世界観を尊重し、それに沿って、

その方に癒しや気付きが起こり、問題が無くなっていくのであれば、

それが最も自然で無理や無駄のないセッションと言えるでしょう。

その方にとって違和感のないセラピー・ヒーリングは、

その方の世界観に沿った手法を用いた

ホリスティックな癒しのセッションになるでしょう。

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