先日、あるTVドラマを見ていた時、
奇妙な感じを受けました。
あるシーンで、
演じている俳優さんのハートが閉じている…と感じました。
胸を打つ感動的な場面だったのですが、
ハートから伝わってくるエネルギーがほとんどありません。
その場面の人物の立ち位置や動作、セリフなどの演出、
演じる俳優さんたちの豊かな表情、美しさ、高い演技力などが、
素晴らしいものであっただけに、残念に思われました。
ハートを閉じてしまう原因は、さまざまです。
たとえば、失恋、愛する人を失う体験、
信頼していた人による裏切りなど。
恥、罪悪感、後悔は、毒素のようなブロックを生み出します。
まだ癒されていない深刻なトラウマなどがある場合も、
ハートは深く傷付き、心を開くことが出来ないままになります。
ハートにブロックがあると、
ハートからのコミュニケーションが出来なくなり、
たとえ優しい言葉をかけながら、笑顔で接していても、
どことなく冷たい印象や、
拒絶されているような感じを相手に与えてしまうでしょう。
ハートチャクラは、ハイアーセルフとつながる最初の次元です。
別の言葉で言い換えますと、
ハイアーセルフは、第4チャクラ以上に存在しています。
ですので、ハートチャクラが機能していないと、その結果、
ハイアーセルフとのつながりも、困難になってしまうのです。
7つの主要チャクラのうち、
下位チャクラである第1チャクラ、第2チャクラ、第3チャクラから、
より上位のハートチャクラ、それ以上のチャクラとのつながりが断たれ、
主として下位チャクラだけで生きる状態となります。
下位チャクラは、下位と言ってもそれぞれ重要な役割を果たすものですが、
生存、安全、感情、パワーなどのみによって機能する状態では、
不都合なことが起こりやすいのです。
愛や思いやり、共感が失われ、
サバイバルや安全、パワーなどに基づく人間関係がメインとなり、
心の交流や、愛情のこもったあたたかいふれ合いに
乏しいものとなるでしょう。
幼い子どもたちや動物たち、エネルギーに敏感な方は、
言葉を交わさなくても、その違いに気付かれると思います。
愛には、さまざまな種類があります。
本能的な愛、愛する愛、利他的な愛、
自己愛、無私の愛、無条件の愛、
万物への無限の愛(オムニラブ) など。
人の愛の中で、次元の高い愛は、
コントロールやジャッジメント、エゴ、駆け引きなどが
一切入り込むことがなく、見返りを求めない自発的で純粋な愛です。
ハートチャクラを癒すことは、
日常生活や人間関係を、愛にあふれる豊かなものにするばかりでなく、
ハイアーセルフとのつながりを回復させます。
さらにはその方に本来具わっているはずの
高い次元の愛が、活性化されることを促します。
それは、ハイアーセルフのような愛です。
その方のハイアーセルフが、無条件にその方を愛するように、
その方も、他者や世界を、
楽々と無条件に愛することが出来るようになる…と
想像してみて下さい。
トラウマや失恋、裏切りなどの辛い体験を癒すことは、
ハートをひらき、ハートからの愛を表現することになり、
きわめて意義深いことなのですが、
実はそればかりではありません。
ご自分のハイアーセルフとしっかりとつながって、
最高最善の可能性を生きる選択が出来るようになり、
さらなる成長や進化にも、たいへん役立つことなのです。