コロナ禍、人生を振り返り、発見すること

人生を振り返るといえば、

年を重ねたご高齢の方か、熟年世代のことと思われがちですが、

実は、人生を振り返ることには、

あらゆる世代の方にとってのメリットがあるのをご存じでしょうか?

 

たとえば今、24歳であったとしても、あるいは8歳であったとしても、

生まれた日から今日までの、

かけがえのない人生の歴史、自分史が存在しています。

 

その歴史が、長いか、短いか…ということと、

歴史の内容や密度とは、ほとんど関係がありません。

 

人生を振り返って得られることは何でしょうか?

 

1. 自分の歩んできた道のりを概観できること

2. 自分という人間の一貫性、ここまで生き抜いた証しを感じられること

3. 乗り越えてきたこと、達成したことを、あらためて確認できること

4. 未完了のままであることに気付けること

5. 後悔していることや、心残りがあれば、それに気付いて癒せること

6. 思い出したくない嫌な出来事や不快な体験に、新たな光を当てることが出来ること

7. こうだと思っていたことに、それとは異なる新たな見方があると気付くこと

 

1 は、特に何も意識することなく、

折に触れて、行っていることかもしれません。

 

人生には、前へ前へと、とにかく前進し、

発展を目指して加速していく時があります。

 

そんな時期であっても、ふとした瞬間に、

過去のことが自然に想起されることがあります。

心の深層、潜在意識の領域で何かが結びつき、

意識されない必要に応じて、起こっていることです。

 

これは日常、誰でも普通に体験されていることでしょう。

 

1 振り返りや回想が起こる に加えて、   2 についても、

感慨が自然に湧いてきて、しみじみと時の流れを味わうことがあるでしょう。

昔のヒットナンバーを、偶然、耳にした時のような、

懐かしい感覚があるかもしれません。

 

さて、ここからが本題です。

3 から 7 までが、今回、お伝えしたいポイントになります。

 

コロナ禍で、先が見えず、閉塞感や不安にとらわれがちな日々、

これまでのように家族も友人、知人との交流も出来ず、

人が集まるところに出かけていって、新しい人間関係が始まることも、

極端に少なくなってしまいました。

 

そんな異常な状況が、既に一年半も続いているのですから、

心の状態にも変化が起こります。

 

職を失ったり、大切な方を亡くしたり、健康を損ねたりした方も

たくさんいらっしゃることと思います。

 

このように暗く、閉塞的な状況に、不満や不安を覚えるのは当然のことですが、

むしろ上手に利用することを考えてみることも出来るのではないでしょうか?

 

これから先のことを思うと、どうしても不安や心配に陥りそうになりますので、

逆の方向に視線と意識を向けてみるのです。

 

静かな一人の時間を作り、

将来・未来ではなく、過去を振り返ってみましょう。

 

過去を振り返る…というと、何となく人生に後ろ向きで、

発展性に欠けて、無益だという印象を持たれるでしょうか?

 

そうですね。

前に進むことを、意識的、無意識的に回避したり、

目の前の課題から意識を逸らしたりするために、過去を振り返るのであれば、

それは、かなり後ろ向きで、不毛ということになるでしょう。

 

しかしながら、現在をいっそう充実した価値あるものにするために、

さらには、未来のより良い可能性をひらくために、過去を振り返ってみることは、

きわめて意義深いことであり、

さらなる成長・進化につながっていくものとなるのです。

 

 

では、ここから人生を振り返って得られることを、

順番に考えてまいりましょう。

 

3. 乗り越えてきたこと、達成したことを、あらためて確認すると、

目には見えにくいパターンや傾向が浮き彫りになることがよくあります。

 

広い視野に立ち、俯瞰してみると、

今まで気付かなかった風景に出会えるのと同じです。

 

自分が思っていた「自分」とは別の要素が見えてきて、

セルフイメージが更新されるかもしれません。

 

4. 未完了のままであったこと、  5. 後悔と心残り、

6. 思い出したくない嫌な出来事や不快な体験 は、

通常、抑圧され、潜在意識下に沈み、放置されがちなことです。

 

これらと向かい合うのには、気合いや勇気が必要となるかもしれません。

 

「何もわざわざ、掘り起こさなくても、よいではないか…」と思われるでしょう。

 

これらが、化石のように、ただそこに在るだけならば、

あえて掘り起こす必要などないわけですが、

こうしている今も、リアルタイムで影響を及ぼし続けているのだとしたら、

どうでしょうか?

 

これは、とても大切なことですが、

心の深層・潜在意識にしまいこまれた未完了の出来事、

後悔、心残り、嫌な出来事、不快な体験は、

たとえご本人が気付いていなくても、水面下で作用し続けているのです。

 

長い間在り続けているため、それらが存在することに慣れてしまって、

もはや意識されることもなくなっている状態ですが、

前に進むエネルギーを滞らせ、消耗させ、自信や自己価値にも影響します。

 

これらが癒され、解放されると、

軽やかさ、自信、ポジティブさ、明るさ、楽天性などが増し、

本来のその方らしさとバイタリティが前面に発揮されるようになります。

 

もしも、これらが無くなった瞬間や、その後の変化を一度でも体験されたならば、

それまでいかに重い荷物を背負いながら目をつぶって歩いてきたのかを、

リアルに体感していただけることでしょう。

 

掘り起こし、光を当ててみる際は、

否定的な感情や嫌な気分が湧くかもしれませんが、

それは、その時だけのものです。

勇気をもって光を当てて、それが在ることを認め、受け入れ、

あるいは完了させるならば、それ以降、影響を受けることは無くなるのです。

 

ご自分で光を当てて、向かい合うことが困難である場合には、

潜在意識にアクセスするヒプノセラピーや、

量子レベルで解放を促すエネルギーヒーリングのセッションで、

お手伝いすることが出来ますので、ご相談いただければと思います。

 

 

おしまいは、 7. こうだと思っていたことに、

それとは異なる新たな見方があると気付くことです。

 

私たちは、特に何も意識していなくても、

日々、刻々と、成長し、進化し続けています。

 

年を重ね、大人になってから、

以前はよくわからなかったことが、理解できるようになることがあります。

 

昔は、どこが良いのかわからなかった音楽や文学、

音楽や映画などの素晴らしさに、感動することがあります。

 

喧嘩や仲たがいをして疎遠になっていた人のことが思い出され、

当時は許せなかったその人の言動を、

今は、許容出来るようになっていることもあります。

 

さまざまな人生の経験を経て、

成長しつつある自分の見ている世界が広がり、自然に意識が広がっていきます。

 

世界観や人間観がどんどん更新され、

1つの出来事に対する多様な見方や異なる立場に

気付けるようになっていきます。

 

挫折や逆境、ネガティブそのものだと思っていた体験の中に、

もしかすると、何らかの価値やポジティブな要素が見つかるかもしれません。

 

また心から尊敬していた(はずの)人物にも、

当時は気付かなかった欠点や違和感があったことに、

何年も経ってから気付くことがあるかもしれません。

 

自分の人生の出来事は、だいたい記憶に残っているし、

「まさか今さら、発見なんて…」と思われるならば、

ぜひ一度、試してみてはいかがでしょうか?

 

携帯電話やテレビ、パソコンなどから離れて、静かに座り、

しばらくの間、日常のあれこれを脇に置き、心を穏やかにします。

 

人生を振り返り、過去の古い出来事や、

すっかり忘れていた人物のことを思い出してみましょう。

 

新たな見方、異なる角度、想像を超えた別の解釈がもたらされたならば、

閉塞的な日常にとって、思いがけない嬉しい贈りものとなるに違いありません。

 

回想法・ライフレビュー かけがえのない人生を振り返る

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