他者の癒しのサポートをさせていただく仕事を始める前、
20数年間ほど、サラリーマンとして仕事をしていました。
脱サラして開業する前には、これだと思うセラピー、ヒーリング手法は、
ワークショップで体験し、セッションに出かけて試し、
スクールで学ぶ…ということを繰り返し、数年に渡って続けていました。
心理療法系から、エネルギーワーク、そしてボディワーク系まで、
多種多様なアプローチに、幅広く興味を持っていました。
その中でも、当時、最も自分に合っていて、
やりがいを感じていたのが、エネルギーヒーリングです。
何でしょうか、言葉では表現できない理屈を超えた魅力に惹かれて、
力を注いで打ち込んでいたのです。
当時は、ヒーリングだけでなく、
カウンセリング、コーチング、ヒプノセラピーなどもメニューにあり、
セッションのご希望も、ヒーリングと同じくらい、いただいていましたが、
本当のところ、やっていて一番楽しく、興味深いのが、
エネルギーを直接扱うヒーリングでした。
ところが、あるヒーリングを実践するうちに、心境の変化が起こり、
(ここでは細かい事情をお伝えするのは控えますが)
一年も経たないうちに、レイキヒーリング以外のヒーリングから、
遠ざかることとなりました。
それに代わってメインの手法となったのが、ヒプノセラピーです。
実は、エネルギーを扱うヒーリングよりも、
ヒプノセラピーのような心理療法系のセラピーのほうが、
自分には適していることに、最初から気付いていました。
ですので、ヒプノセラピーは、それ以降、長期に渡って実践し、
頼もしい癒しのツールとして、大いに役立ってくれました。
さて、当時から10年以上経った今、どうなっているかと言いますと、
このホームページのタイトルのとおり、
目下、最も重要なテーマは、ホリスティックな癒しです。
心理療法系のセラピーでは、主としてマインドを入り口として、
全体にはたらきかけていきます。
ヒプノセラピーでは、カウンセリングで目標を設定したのち、
潜在意識にアクセスして、より深いレベルから真実を探求していきます。
ヒーリングは、エネルギーそのものを動かしたり、
人のエネルギーフィールドにはたらきかけたりして、
マインドや身体にも変容が促されます。
これらの全てが、ホリスティックな癒しにとって、
重要なツールとして、今、活かされていることは、
自分にとっても不思議なくらい、有り難く、自然に感じられるのです。
これからプロとして、
何らかのセラピーやヒーリングを実践しようと思われた時、
「自分は、どの手法に適性があるだろうか?」
「自分は、どの手法に興味をひかれるだろうか?」
…ということを考えて選択されると思うのですが、
本当は、そうではないでしょうというのが、
ホリスティックな癒しの出発点です。
「クライアントの方のその問題には、どの手法が適しているのか?」
「クライアントの方の現在の状態には、どの手法が必要だろうか?」
「そのクライアントの方は、どの手法に親和性があるのか?」
…ということを中心に置くということになります。
よく考えてみれば、当たり前のことですね。
エネルギーヒーリングも、ヒプノセラピーも、
それ以外に学んだ各種のアプローチも、
有り難いことに、それぞれ活躍する場があり、
学んできたことと実践してきたことは、
ホリスティックな癒しのサポートにおいては、
一つとして無駄にはなっていないと感じています。
この世界に偶然はない…とは、よく言われる言葉ですが、
これまでにやってきたことに偶然はなく、
また無駄になることもないと思うようになりました。
ご自分の過去を振り返ってみて、どのように思われているでしょうか?
たとえば、現在の時点で、
「思うようにいっていない」と腹立たしく感じていたり、
「不本意なところにたどり着いてしまった」と嘆いていたりしたとしても、
あとから長い目で見た時にどうなるかは、誰にもわかりません。
どんな人にも、「こんなはずではなかった…」と悔やまれることが、
一つくらいはあるものです。
が、それさえも、振り返ってみれば、
「あれがあったからこそ…」と感謝したくなる日が
訪れないとはいえないのです。
意図的に選択すると言うよりは、その時々の流れに乗って、
降りかかってきた物事や、余儀なくされたことを淡々とこなしていくのも、
あながち、後退ではない…かもしれないところが、
人生の面白さなのでしょう。
若い世代の方々は、
今のところは、あまり実感できないかもしれませんが、
歳を重ね、長く生きていくと、
偶然の妙や不思議な巡りあわせの背後には、
大きな力、壮大な流れが存在していることを、
何となく感じ取られるようになっていくかもしれません。
(宗教とは関係のない) その大きな力とは、
季節の移り変わりや、潮の満ち干、
天体の動きなどのベースとなるエネルギーと同質の
根源的なエネルギーのように、
私には感じられるのですが、いかがでしょうか?
挫折や逆境だと決めつけず、落ち込まずに、
長い人生の中にある、ひとつの体験だと受けとめて、
今出来ることを、最高・最善の形でやっていきましょう。