原因のわからない不調と老化

医学的な検査をしても、原因がわからない身体的な不調。

睡眠で疲れが取れずに、朝から疲労感があり、

活力が失われ、気分も沈むような状態です。

 

このような状態が、なぜ起こっているのか、

その起源に戻り、原因を探求したうえで解放し、癒すセッションを

長年に渡り、続けています。

 

このような時、よく用いられるのは、

トランスパーソナル退行療法である多次元セラピーです。

 

トランスパーソナルセラピーということで、

潜在意識下にある体験や過去の出来事、

胎児期などの忘れられていたトラウマ、

目には見えないエネルギーなども視野に入れて、進めていきます。

 

たいへん優れた手法であり、

なぜそうなったのかが解明され、マインドでも理解できるところが、

大きなメリットとなるでしょう。

 

実は、今回お伝えしたいのは、

多次元セラピーによって癒す不調のことではありません。

 

何となく体調がすぐれない、衰弱している、

消耗が激しく疲労感が抜けないといった時、

もうひとつ、大きな要因があることをご存じでしょうか?

 

トランスパーソナルな探求をしなくても解明できる、

より日常的で、誰でも体験されているような要因、 

それは、老化、高齢化です。

 

老化によって、身体的な衰えが進み、

その直接的な結果として、疲労感や消耗感があるのかといえば、

そういう事ではありません。

 

人は、ゆるやかに、高齢化していきます。

 

連続する日常の中で、

ある日、突然、身体機能が低下するわけではありません。

 

少しずつ、少しずつですので、自覚はされにくいものです。

 

例外なく人は老いていき、

やがて身の回りのことが出来なくなり、死へと至ることを

知らないという方はありません。

 

しかしながら、日々のお仕事や家事、介護、雑用、遊びなど、

目の前にあることを、次々と行っていく中で、

老化や、身体的な衰えの曲線グラフのことを、

常に意識されている…という方は、

おそらくほとんどいらっしゃらないでしょう。

 

日々の用事に集中し、打ち込んでいると、

老化のことを、忘れて過ごしていることが多いのではないでしょうか?

 

何かの拍子に、物忘れや聞こえにくさなどが、

時々、自覚されることはあっても、

ご自分の意識の中では、老いていく自分は、意識に上りにくいのです。

 

そうなると、何が起こるでしょうか?

 

ご自分の意識の中では、

さすがに「若い頃のまま」とまでは言いませんが、

自由に動けて特に不調もないセルフイメージが在り続けます。

 

そして、このくらいの仕事や用事ならば、

当然、いつもどおりに行うことができると

無意識のうちに考えて、実行してしまうのです。

 

ところが、加齢に伴って機能は少し衰えつつあるため、

行動している最中の疲労感や不調、思うようにいかない感じ、

後に残る疲労感などが増加していくでしょう。

 

一日にこなす用事の分量も、特に意識することなく、

過去にやっていたのと同レベルまで詰め込んでいます。

 

スケジュールは、その時点での身体にとっては、

かなりタイトなものとなっているわけですが、

そのことが自覚されにくく、

ようやく自覚される時は、「不調」として感じられるのです。

 

そして、「なぜ不調なの…?」と、不思議に思うのです。

 

このように、原因不明の不調を扱ったケースの中には、

その不調の原因が、トラウマでもなく、エネルギー的な作用でもなく、

ご本人の意識の在り方であったという場合があります。

 

もう少し踏み込んで言うならば、

体と心がつながっていないこと、

あるいは、意識が体から離れてしまっていること…ということになります。

 

ほんの少しずつ老化が進み、

体力やバイタリティが、それ以前よりも、わずかに減少している

体の現在のコンディションに意識が向けられず、

もっと出来る、もっと働けると思い込んでしまって、

結果的に身体に負荷がかかり、無理が強いられているような状態を

想像してみて下さい。

 

どのくらいのペースで老化が進んでいるのか?

いつ頃 (何歳頃) から老化の度合いが増していくのか?

 

これは、個人差がきわめて大きいことです。

 

80歳と聞いて驚くほどお元気そうな方もあれば、

50歳で既にご老人といった印象の方もあります。

 

ですので、他の人と比べることに、意味はありません。

 

その方にしかわからない精妙な変化、それが老化です。

 

変化、変容ということは、

必ずしも悪い方向に進むばかりではないこともまた、真実です。

 

心・身・意識・無意識・オーラ(人間のエネルギーフィールド)全体を

ホリスティックにとらえると、身体以外の領域では、

発達や成長が続き、加齢に伴って進化していくとさえ、言われます。

 

今、40代、50代であっても、70代、80代であっても、

ご自分の中に起こりつつあるさまざまな変化に、

もっと意識を向けてみることをお勧めします。

 

人は、昨日と同じ今日があり、今日と同じように明日がやってくると

無意識のうちに、思い込んでいるものです。

 

そして、これまでの人生において、長い間、なじんでいた

体力やバイタリティ、身体機能もまた、そのまま続いているものだと錯覚しがちです。

 

 

原因不明の不調ということに話を戻しますと、

スケジューリングや行動の仕方のほうを、

身体的な現実に即したものにすることで、

解決していくと思われます。

 

今、起こっている不調は、体の真実が無視されて、

限度を超えた負担がかかり、酷使されてしまった結果なのかもしれないと

考えてみることが出来るでしょう。

 

本当のところは、不調があろうとなかろうと、常に身体としっかりつながり、

体と心が一体となっていることは、生命体として大切なことです。

 

もしも今、不調があるのでしたら、

身体の声に耳を傾け、現在の身体を無条件に受け入れて、

体がOKを出してくれるスケジュールを組み、

いつでも体と共にいるご自分を感じながら

過ごされてみてはいかがでしょうか?

 

心・体・潜在意識・オーラ(エネルギー)のホリスティックな癒し

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